週一映画備忘録

週に1回は映画を観たい。

前作のウキウキ感はどこへ『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』感想

総合評価    ☆☆☆☆
 
 
 

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前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』がすごく良かったので期待して観たんですが、良くない方向に裏切られました…
前作より魔法動物の存在感が薄く、話もかなり暗くなっているので、観るときにはそれなりの覚悟が必要かと思います。
 
以下ネタバレ注意の感想です。
 
 
 

にわかに対する風当たりが厳しい

ハリーポッターシリーズは原作をすべて読んで(映画は未視聴)、前作は映画館で観た状態での鑑賞だったんですが、全然着いていけませんでした。
今作を観るまで間があいてしまったので、記憶があやふやな部分が多かったのはたしかですが、それにしたって不親切すぎる作りでした。
人物や背景、前作にあったことなど全部知っている前提で話が進みます。
「映画観る前にさらっとあらすじ読んどこ~」では太刀打ちできない情報量だったと思います。
本当に何も知らない人が観たらちんぷんかんぷんだったんじゃないでしょうか。
シリーズものなので、前知識はあって当然で進んでもおかしくないのですが、マーベル作品などと比べると突き放しすぎだと感じました。
世界的に人気のある作品だからなせる業だとは思うんですけどね…
シリーズ全体で見たときにはいいかもしれないですが、1作品だけで十分に楽しめないというのはいかがなものかなあと思いました。
 
 
 

ジェイコブとクイニーの扱いに納得いかない!

完全に個人の意見ですいません。
 
まずジェイコブの記憶が戻っている理由が適当すぎて納得できません。
「消されたのは悪い記憶だけなんだろう?俺にとってはいい記憶だったから意味がなかったのさ」とジェイコブは発言していましたが、前作できれいに記憶消えてますよね?
魔法動物に関する記憶は残ったが、ニュートたちとの思い出は残っていないという描写で幕を閉じていたはずです。
その後、彼を諦められなかったクイニーによって記憶が戻ったということらしいですが、その経緯にまったく触れられていないので非常に唐突な印象を受けました。知らないうちに相思相愛のカップルになってるし。
前作のラストであんなに切ない別れ方をしてたのはなんだったの!?パン屋はどうなったの!?なんでパリに来たの!?
その辺がすごく気になってしまい、話の内容が全く頭に入ってきませんでした。
予告でジェイコブが戻ってくると知ったときは本当に嬉しかったんですが、「人気だったし今作にも出しとこ」みたいな再登場のさせ方でがっくり来ました。
 
 
クイニーにがグリンデンバルドのもとに下った理由も不十分に思えました。
「マグルであるジェイコブとは自由に恋愛できない、だからそれを叶えてくれるグリンデンバルドに従う」ということでしたが、それだけで悪の魔法使いに従うか?と疑問に感じました。
ジェイコブと喧嘩別れしたうえ、姉にも会えず、孤独にさいなまれる彼女にグリンデンバルドがつけこむ、という流れは理解できます。
しかし、実際に接触があったのは1回のみです。たった一度甘い言葉をかけられただけで、あんなに簡単に抱きこまれるものでしょうか。
もし、グリンデンバルドがクイニーの前にたびたび現れて、「お前ばかりがそんな目にあっているのは今の世が悪い、私に従え」と言葉を残すような描写があれば納得できました。
クイニーが、たった1回の誘惑でコロッと寝返ってしまうほど意志の弱いキャラクターになってしまっているのが本当にショックでした。
 
 
 
前作やハリーポッターシリーズを復習し直したあと、再度鑑賞したら違った感想が抱けるかもしれないですが、もう一度映画館で観る元気がでないのでソフト化を待ちたいと思います。
 
 
 

映画基本情報    

劇場公開日    2018/11/23
制作国    アメリ
監督    デビッド・イェーツ
キャスト    エディ・レッドメインキャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、ジュード・ロウ
あらすじ  
大ヒットファンタジーハリー・ポッター」シリーズの原作者J・K・ローリングが自ら脚本を担当し、同シリーズと同じ魔法ワールドを舞台に、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描いた「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」から続く物語。アメリカからイギリスに戻ってきたニュートは、アメリカ合衆国魔法議会が捕らえた強大な魔法使いグリンデルバルドが逃げ出したことを知る。恩師のダンブルドアから特命を受け、パリに向かったニュートは、仲間の魔法生物たちとともにグリンデンバルドの行方を追う。前作に続きデビッド・イェーツ監督がメガホンをとり、ニュート役の主演エディ・レッドメインほかメインキャストが続投。若き日のダンブルドア役をジュード・ロウが演じる。

 

 

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