二人にならカモられてもいい『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』感想
総合評価 ★★★★☆
アンセル・エルゴートとタロン・エガートンのダブル主演映画とか私の妄想が具現化した!?
予告の時点でテンション上がりまくった作品を、新宿武蔵野館でようやく観てきました!!
ざっくり感想
途中で飽きる 〇〇〇●〇 最後まで目が離せない
1回観れば十分 〇〇●〇〇 もう一回観たい
帰りはすっと席を立てる 〇〇●〇〇 疲れて立てない
地面を見つめながら家路につく 〇●〇〇〇 スキップして帰る
周りに広めづらい 〇〇〇●〇 みんなにおすすめしたい
以下ネタバレ注意!感想
対照的なふたり
見た目はもちろん、作中でも対照的に描かれている部分が多いと感じました。
・身長/体格
ジョー(アンセル)…191cm、細身
ディーン(タロン)…175cm、がっしり体型
・服装
ジョー…(作中のディーン曰く)安っぽいスーツ、あまり冒険しない
ディーン…高級スーツ、派手
・性格
ジョー…真面目、やや堅物
ディーン…遊び好き、儲けや楽しみのためならリスクをとることをいとわない、社交的
・ハリウッド・スクール時代の境遇
ジョー…成績優秀だが、周りとうまくなじめず孤立
ディーン…テニスの技術と生来の人懐っこさで広い交友関係を築く
この二人がタッグを組んで、セレブを食い物にしながら成り上がっていくのを想像しただけでわくわくしませんか?
"嘘つき"なふたり
色々と違った性質を持つ二人ですが、共通しているのが"あまりにも嘘がうまい"こと。
二人はポンジ・スキームという詐欺行為を繰り返し、金を巻き上げていきます。
具体的には、「出資金を運用して儲けを出し、あなたに還元する」とうたって金を巻き上げるが、実際にはその金を運用せず、ほかの出資者への配当金に回すという行為です。(ポンジ・スキーム - Wikipedia)
本当は何も生み出していないので、多くの出資者を集め、常に金を回していなければあっという間に破綻してしまいます。
ジョーは、その出資者集めが実にうまい。
この詐欺行為を働くきっかけとなった「友人の金で投資をし、出た不利益を利益だと偽る」シーンは、ジョーの持つ天性の詐欺センスが開花した瞬間でした。
直前まで、5000ドルもの不利益を出したことに青ざめていたのに、壮大な投資計画の話を始めると一変。
現状を一切悟らせないばかりか、生まれつき裕福な友人たちに「親ではなく、自分の力で金を生み出せるようになる」と焚き付け、まんまと計画に賛同させてしまうのです。
本格的にBBCが発足した後も、親よりも年が離れた投資家たちを次々と取り込み、組織をどんどん大きくしていきます。
プレゼンシーンを観ていると、本当に投資したくなってしまうくらい上手なんですよね…私も職場でマネしたい。
ディーンはというと、もっとたちが悪い。
メインの詐欺行為はジョーがやるので、彼が一番の詐欺師のように見えますが、私はディーンが一番だと感じました。
ディーンがだましているのは、出資者ではなくジョーだったと思います。
「成功者は皆、まっとうな稼ぎ方をしているわけではない。最終的に結果を出せれば問題ない」とジョーを説得し、最初の詐欺行為に踏み出させたのはディーンです。
その後も基本的にジョーの行為を否定せず、良き"親友"として活動を続けていきます。
ロンの殺害にも、「状況によって罪かどうかは変わる。悪人は殺されてもいい」と肯定する姿勢を見せていました。
しかし、詐欺と殺人の罪でジョーが逮捕されたとき、ディーンは彼の味方をしませんでした。自分は悪くない、ジョーがすべて指示したと涙ながらに訴えたのです。
ジョーの唯一の理解者的なポジションを維持していながら、最後にはジョーを裏切ったのです。
これは私個人の考えですが、ディーンは最初からジョーを利用しようとしていたのではないでしょうか。
BBCを発足させ、トレーダーかつ詐欺師のロンに会わせ、組織が立ち行かなくなったらすべての罪を着せて逃げる。
さんざん贅沢をしたあとのしっぽ切りをしたように思えました。
それでも憎めないふたり
そんな現実にはいてほしくないほどの"嘘つき"な二人ですが、どうしても嫌いになれません!!
ジョーは詐欺を続けつつも、「このお金は家や子供の学費になるものだったんだ…」と罪悪感を消しきれない描写が多々あります。
また、殺害現場に立ち会ってはいるものの、実際には手を下していません。
金を巻き上げる際には表情を取り繕えるのに、殺害を見た後は動揺しっぱなしです。
どうにか金を工面しようとする終盤の彼を観ていると、根は悪い人じゃないのかな?と思ってしまいます。
ディーンはなんででしょうね…
嘘の供述をしながら泣くシーンは吐き気さえ覚えましたけど、憎みきれないです。
役というよりもタロン・エガートンの魅力によってごまかされているというか…
犬っぽくてかわいいんですよ、本当に。
土壇場になったら裏切っちゃうよね~~!やっぱり大事なのは自分だよ!わかるわかる!!という気持ちにさせられちゃいます。
まとめ
アンセルとタロン以外のキャストもイケメンぞろいで目が幸せになります!ヒロインもかわいいよ!
最後は底辺に落ちるとわかっていながらも、ハラハラするストーリー展開にも満足させられる作品でした!
映画基本情報
劇場公開日 2018/11/10制作国 アメリカ監督 ジェームズ・コックスあらすじ「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴートと「キングスマン」シリーズのタロン・エガートンが初共演を果たしたクライムサスペンス。1983年、ロサンゼルス。上流階級が集う商談の場で、高校の同級生だった金融専門家のジョーとプロテニス選手のディーンが偶然再会したことをきっかけに「金(ゴールド)」を投資する儲け話を企てる。2人は、ビバリーヒルズでも屈指の富裕層である友人たちを口説き、「ビリオネア・ボーイズ・クラブ(BBC)」を結成。強い野心とカリスマ性を持ったジョーは成り上がるために詐欺を重ね、上流階級への仲間入りを果たす。敏腕トレーダーのロンからも融資金を騙し取ることに成功したジョーの勢いはさらに増していくが、ある人物の裏切りによってBBCは窮地に追い込まれてしまう。ジョー役をエルゴート、ディーン役をエガートンが演じるほか、ケビン・スペイシー、エマ・ロバーツらが顔をそろえる。
こんなステイサムが上司だったらいいのにと一瞬だけ思う『メカニック』感想
総合評価 ★★★☆☆
ステイサム映画感想第2弾です!
ステイサムは仕事人の役がほんとに似合うなあと思いました。
ざっくり感想
途中で飽きる 〇〇〇●〇 最後まで目が離せない
1回観れば十分 〇〇●〇〇 もう一回観たい
鑑賞後の疲れはない 〇●〇〇〇 疲れて立てない
周りに広めづらい 〇〇●〇〇 みんなにおすすめしたい
以下ネタバレ注意!感想
ステイサムに弟子入りして立派な暗殺者になろう
偉大な父ハリーに反発し、ひたすら自分勝手に振る舞う日々。しかし父の死により、自分の力で生きていくことを余儀なくされます。それと同時に、父を殺した犯人へ自分で鉄槌を下したいという感情に囚われるようになります。そこで、父の親友であり、「メカニック」として父のために完璧な暗殺を繰り返してきたアーサーに弟子入りするのです。アーサーこそ、父を殺した真犯人と知らずに…
普通のちょいワルにーちゃんが、アーサーの指導によってどんどん立派な暗殺者になっていくのが面白いです。キングスマンかな?
アーサーもまた良い師匠なんですよ。「力では絶対勝てない。頭を使って殺せ」と指示されていたにもかかわらず、スティーブは無謀にもターゲットと殴り合いに持ち込んでしまいます。結果的に始末できたものの、「痕跡を残さず処理する」というメカニックの仕事とは程遠い結果でした。そんなスティーブにアーサーがかけた言葉は、「手際が悪い」の一言。事後処理だって大変だったろうに、怒りもせずこの一言。漢ですよ。
最後には二人でタッグを組んで、父の殺害を指示したディーンにとどめを刺します。ディーン本人に至るまで、立ちはだかるものには一切の容赦がない2人が痛快でありながら恐ろしいです。特に、アーサーがディーンの部下の娘の手を細切れにしようとしたシーンはぞっとしました。結果的にはただの脅しだったんですけど。どの作品でも、ステイサムは女子供に手出ししないキャラなんだなと感心しました。
こんな強くて尊敬できる人が上司だったらいいなあと感じながら観てました。
死ぬ予感が1ミリもしない男、ステイサム
かと思いきやあのラストです。
ディーンへの復讐を終えた後、逃亡の準備をしていたスティーブは、父ハリーの愛用の銃をアーサーの家で見つけます。それにより、アーサーが父を殺した張本人であることに気が付くのです。父との絆、ここまで自分を育て上げてくれた恩もあり、殺害の件については水に流したかのように見えました。
が、やはり復讐の炎は消えていませんでした。車に爆弾を仕掛け、アーサーを残して車を出たのちに爆破します。
車が大破したことを確認し、スティーブはアーサーの家に戻ります。アーサーに「絶対に触るな」と言われていたレコードをかけ、彼の車を持ち出して上機嫌なスティーブ。助手席の、「この手紙を見たとき、お前は死ぬだろう」というアーサーのメモを見て、彼を出し抜いてやったと高笑いをします。
その瞬間、スティーブが乗っていた車が大爆発。
アーサー、やっぱり生きてました。スティーブの仕掛けた爆弾に気づき、間一髪で車から逃げ出していたんです。
ステイサムだし、若造の爆発ごときじゃ絶対死んでないだろうなーと思ったら案の定でした。スティーブがいつか裏切ることを見越して、レコードに仕掛けを施してたんですね…
あそこまで育てておいて、いざとなったら容赦なく手を下すアーサーさんめっちゃ怖かったです。ちょっとサイコパスの気があるんじゃないかなあ。
ご都合主義なんてくそくらえ!な展開で、個人的には好きでした。
まとめ
ステイサムは絶対に死なない!何度でもよみがえるさ!そんな安心感を覚える映画でした。
映画基本情報
劇場公開日 2011/08/13制作国 アメリカ監督 サイモン・ウェストあらすじ1972年公開のチャールズ・ブロンソン主演の同名アクション・スリラーを、ジェイソン・ステイサム主演でリメイク。いかなる殺しも事故に見せかけて遂行する凄腕の暗殺者ビショップ(ステイサム)の親友マッケンナが殺害される。ビショップは親友の死を静観し、次の仕事にとりかかるが、マッケンナの息子スティーブが暗殺者として弟子入りを志願してくる。
良いところ:ステイサム 気になるところ:それ以外『トランスポーター』感想
総合評価 ★★☆☆☆
ワイスピ8とMEG、エクスペンダブルズですっかりジェイソン・ステイサムにはまったのでちょっとずつ作品追っかけていきます!
ざっくり感想
途中で飽きる ●〇〇〇〇 最後まで目が離せない
1回観れば十分 〇●〇〇〇 もう一回観たい
鑑賞後の疲れはない 〇〇●〇〇 疲れて立てない
周りに広めづらい 〇●〇〇〇 みんなにおすすめしたい
以下ネタバレ注意!感想
若イサムがとにかく美しい&かっこいい
今(2018)から16年前に制作された作品なので、ステイサムがめっちゃ若いです(35歳!!)
今よりひげが薄めで、肌がぴちぴちでした。51歳になった今でも十分若々しいですけど、一回り下になると印象がかなり変わるなあと思いました。
アクションももちろんすごいです!職業が運び屋なので、カーアクションがメインかと思いきやめっちゃ殴ります。途中から車どっかいっちゃいます。
拳を使ったアクションが得意なイメージがあったんですが、『トランスポーター』では蹴りが印象に残りました。
左右の敵をワンジャンプで倒すシーンがほんっと~~~~にかっこよかったです。
この蹴り技、テコンドーでサンバルチャギと呼ばれるものらしいですね。アクション監督が香港の方なので、カンフーを意識したような動きが随所に入っていました。
フランクというキャラも、実にステイサムらしくてたまらんかったです。
常に余裕綽々、ニヒルな笑み、女性には優しく、敵はとことん追い詰める。最後まで一貫してぶれないところが好きでした。
トランクに詰められた人に飲み物買ってあげるあたり、根っからの悪人ではないのかなと感じました。目の前で人が殺されても眉一つ動かさないけどね!
意外だったのは、感情の起伏がゆるやかで、おしゃべりを嫌うという特徴。
デッカード・ショウやリー・クリスマスのように、表情豊かで口数も多いキャラを演じるイメージがあったので新鮮でした。もしかしたらこっちがメジャーなのかも?
欲を言えばもっと笑顔が観たかったかな…ステイサムの笑顔かわいくて好きなんですよ。
とにかく、ステイサムを堪能するという点では100点満点の映画だったと思います。
話が面白いかといわれると微妙
ステイサム点が100だとすると、ストーリーは20点かなと思いました。
「あと何分で終わるのかな…」と時計を気にしながら観てしまうくらい、ダレます。
キレキレのアクションシーンばかりなのに、テンポが悪いのはなぜなんでしょうか。
個人的に気になったのは、運び屋の掟の扱い。
フランクは、「契約厳守」「名前は聞かない」「依頼品は開けない」という3つのルールにのっとって仕事をします。
冒頭の犯罪者を逃がすミッションでは、契約通りの人数になるまで絶対に車を発進させないという厳格さを見せました。
この3つのルールを固く守ることが物語を動かすカギになるのかと思いきや、2つめのミッションで早々に「依頼品は開けない」を破ってしまいます。
人数を減らすために人が殺されても顔色一つ変えなかったフランクが、荷物から人のうめき声がするという理由だけで軽々しく中身を覗くでしょうか?
これまで数多の闇の荷物を運んできたフランクが、生きている人間を運ぶミッションを受けたことがないとは考えられません。
こういう"穴"がないと物語が動かないのは重々承知していますが、それにしたって動機が不可解すぎたと思います。
また、冒頭ではあんなにしつこくルールの話をしているのに、後半はそれに一切触れません。完全に忘れてしまったかのような扱いです。
主役の仕事を縛る決まり事を、早々に放棄するストーリー展開を好きにはなれませんでした。
ヒロインがどうしても好きになれない
ヒロインのライが最後まで好きになれませんでした。
まず叫びすぎだと思います。バトルヒロインでないので怖がって当然なのですが、叫んでないで動けや!と感じるシーンが多々あります。
そのくせ、自分の身に危険が迫っていない場面ではドヤ顔でしゃべるのが…もう…(怒)
フランクが優しくなかったら死んでるんやぞ、もっと言うこと聞きなさい!!(ステイサム夢女の思考)
またライには父親の計画を阻止するために動いてるという設定があるのですが、それにしてはあらゆる事象に動揺しすぎだとも思いました。
実の父親を殺して、人身売買を阻止するというラストが唐突に思えるくらい、前半の無能っぷりがすごかったです。
なんというか、典型的なお荷物ヒロインでいらいらしちゃいました。
まとめ
色々目をつぶると楽しめる、ステイサムかっこいい映画でした。
ドキッ!野郎だらけのぬるぬるローション相撲もあるよ!!
映画基本情報
劇場公開日 2003/02/01制作国 フランス監督 ルイ・テレリエキャスト ジェイソン・ステイサム、スー・チー、マット・シュルツ、フランソワ・ベルレアン、リック・ヤンあらすじ黒のスーツに身を包んだクールな男フランクは、運び屋のプロフェッショナル。ルールは3つ。「契約厳守」「名前は聞かない」「依頼品は開けない」。そのルールをひとつでも破れば、待ち受けるのは死だ。新たな依頼品は、黒いパッケージ。しかし、どうも様子がおかしい。中身が気になりつい蓋を開けてしまうフランクだが、中に入っていたのは手足を縛られた美しい東洋人の女(スー・チー)。そしてルールを破ったフランクには、次々と厄災が降りかかってくるのだった……。
渋谷シネクイント周辺のグルメ『カフエマメヒコ 公園通り店』
『search サーチ』を観たあとに「カフエマメヒコ 公園通り店」でお茶しました。
ちょっと混んでたけど早めに通してもらえました。
レアチーズとカフェオレを注文。
レアチーズは意外と甘さ控えめで、チーズの味が濃い!はちみつとの相性抜群でした。
量は少なめだけど、舌に残るのでこれくらいがちょうどいいのかも。
器がお茶碗みたいでかわいいカフェオレ。
レアチーズを食べるときの箸休めにぴったりでした。
砂糖を入れなければまったく甘くないです。
どちらのお皿にもマメヒコマークが。かわいい。
注文してから作り始める焼きリンゴとか、カンボジアプリンもおいしそうなのでまた行きたいです。
単なるネット怖い映画ではない『search サーチ』感想
総合評価 ★★★★★
カップル率85%のシネクイントでひとりで観ました。
本当にずーーっとPC画面なのに、変な汗が出るくらい怖かったです。いつも見慣れてる画面だから、まったくのフィクションに思えませんでした。
ざっくり感想
途中で飽きる 〇〇〇〇● 最後まで目が離せない
1回観れば十分 〇〇●〇〇 もう一回観たい
帰りはすっと席を立てる 〇〇〇●〇 疲れて立てない
地面を見つめながら家路につく 〇〇●〇〇 スキップして帰る
周りに広めづらい 〇〇〇〇● みんなにおすすめしたい
以下ネタバレ注意!感想
無駄な情報は一つもない
ここも伏線だったの!?って部分がパチパチはまってくのが気持ちよかったです。
覚えてる範囲で
・ポケモンについての会話
・ピーターのハッパ
・ヴィック捜査官と受刑者たちの写真
・「危険な場所だからあらかじめ警察で捜査した」という理由でボランティアの立ち入りが禁止された箇所
・捜索活動中の嵐
・たびたびFaceTimeに映るもすぐ部屋に戻されるヴィック捜査官の息子ロバート
・YouCastNowでのマーゴットの配信にいつもコメントを残していたF&Hのアイコン
他いろいろ…
伏線を読み解くのが苦手なので、デビットが自力で犯人に近づいていくのをただただすごいと思って観てました。
パンフレットには、「勘のいい人は途中で真犯人に気づくくらい、たくさんのヒントをばらまいた」と書いてるくらいなので、私が気づいていないだけでいっぱいヒントがあったんだと思います。
本編で使われてないけど予告であったセリフ「全部ニセモノだーーー!!」から、いったんすべての証拠が白紙になるのかな、と考えていたので、出てくるすべての情報に意味があったのには本当に驚きました!
子を想う親の気持ちのぶつかり合い
マーゴットを見つけたいデビットVSロバートをかばいたいヴィックの対立だったよなあと。
ヴィック捜査官有能そうなのになかなか捜査すすまないなーまあデビットも娘について何も知らないしなーまた警察無能オチかなーと思ってたらまさかの犯人がヴィック捜査官…!!
ヴ「娘さんは逃亡を図ったのかもしれません」
デ「マーゴットはそんな娘じゃない!」
ヴ「親は子のすべてを知っているわけではありません」
という一連の会話は、冷静さを欠いているデビットをなだめるためではなく、逃亡したと思い込ませて真相から遠ざけるためだったなんて思いもしませんでした。
様々な事件を解決してきた優秀な捜査官だったから、人の心を操るのにも長けてるんだろうな。正義の味方が悪に寝返るとこんなに手ごわいんだと怖くなりました…
馬鹿な子ほどかわいい、が行き過ぎると道を踏み外してしまうと学びました。
血を分けた息子じゃなかったら絶対かばわないと思います。親の威光を振りかざして集金とかAHOすぎる。
デビットはデビットで、嘘を書き込んだ高校生を病院送りにしたり実の弟の家にカメラしかけたりと暴走してましたね。
自分の唯一の娘の命がかかってるとはいえ、すごい行動力だと思いました。
あの執念、真実が暴かれるんじゃないかとヴィック捜査官も恐怖したんじゃないでしょうか。
受付嬢のあのセリフがなければデビットは真犯人にたどり着けなかったわけで。ヴィックは先回り先回りして、デビットが飛びつきそうな情報をちょいちょい流して…
それでも疑い続けたのは、娘を取り戻したい、仲直りしたいというただ一つの思いがあったからなんだろうな。
ラストの嵐があったから水あった!生きてるかも!生きてた!はちょっと無理くり感があったけど、生きて見つかって良かったーと純粋に感動しました。
もしバッドエンドだったら星の数2つくらい減らしてたと思います笑
ゆりかごから墓場までバーチャル
ほんっとにPC画面のみで話が展開しててすごかったです。
部屋から出ても、FaceTime、YouTube、あらゆるSNS投稿、ニュース・ラジオサイトで外の様子が見られる演出には感心すると同時にちょっと寒気。仮に窓のない部屋で生活してても、外の世界の知識が入ってくる時代なんだなあと改めて実感しました。
あと個人情報のガバガバさ!!
YouTubeに家族の動画上げまくるのってどうなの?
実名検索でヒットしまくるSNSアカウント!
一つのパスワードが分かれば芋づる式に全部のアカウントに入れる!
アカウント名入れたら電話番号を教えてくれるサービス!!
特に垢バレは背筋凍りました。緊急事態とは言え、親に全部見られたら恥ずかしくて死ぬ。
絶対に実名でSNSやらない、メルアドは複数持たない、パスはこまめに変える!…いい教訓になりました。
ネットリテラシーを学ぶために、全世界の学校で流すべき映画だと思います。本気で。
余談ですが、娘のYouCastNowにログインして配信始めちゃったデビットお父さんはかわいかったです。
誰かが入室してきて、すぐ退室したシーンは笑いが起こってました。数少ない癒しシーン。
まとめ
あちこちにちりばめられる情報から真実を見つけ出す、人によっては謎解きゲームのような感覚を味わえる映画だったと思います。
ネット社会の怖さだけではなく、家族を大切に想う気持ちも丁寧に描かれていて観ごたえ十分でした。
ソフト化したら絶対PC画面で観たい!
映画基本情報
劇場公開日 2018/10/26制作国 アメリカ監督 アニーシュ・チャガンティキャスト ジョン・チョウ、デブラ・メッシング、ジョセフ・リー、ミシェル・ラーあらすじ
予告
シネマート新宿周辺のグルメ「コーヒーラウンジレモン(Coffee Lounge Lemon)」
シネマート新宿で『The Witch 魔女』を観た後、
「コーヒーラウンジレモン(Coffee Lounge Lemon)」でお茶したよ。
興奮を冷ます&体力回復のために
どちらも濃厚でおいしかった…気がする。映画の衝撃が大きすぎて味に注力できなかった…
マスターがすごいイケオジでした。
次はもっと心穏やかな気持ちでいきます。
『The Witch 魔女』を観ろ
なんでこんな面白い映画が全国で2館しか上映してないの!?
映画基本情報
観終わったあと、あああああ~しか言えなかった。
めっちゃ疲れた。
コーヒーラウンジレモンでジェラート食べながら頭抱えてた。
今年は「こんな映画もうしばらく観られないかも…」ってくらい傑作ぞろいだったと思うんだけど、
『The Witch 魔女』はその中でも頭一つ抜けてる。
とにかく観てほしい。
僕らのあこがれ全部乗せ映画
・記憶喪失のため自覚がないが、過去に受けた闇の実験により最凶の能力を持っている主人公
・幼いころの通り名が「魔女」
・血のつながらない家族との固い絆
・マネージャー気取りであれこれ世話を焼いてくれる親友とのキャッキャウフフ
・ひょんなことから悪の組織と警察に追われる身となる
・秘められた過去を持つガラの悪い刑事
・大切な人を傷つけられて覚醒する能力
・やたら美男美女ぞろいの敵組織
・暗黒微笑しまくる塩顔イケメン敵
・美男美女だからって顔は傷つかないと思った?残念平等です!血しぶき飛び散るアクションシーン
ぜ ん ぶ あ り ま す。
全国で2館でしか観られない&期間限定
今現在、『The Witch 魔女』が観られる映画館は東京のシネマート新宿と、大阪のシネマート心斎橋だけです。
しかも「のむらコレクション」という映画祭の中で上映されているので、おそらく期間限定です。
11月までしか観られません!!!!!つらい!!!!!!!!!!!!!もったいない!!!!!!!!!!!!
青年漫画誌の大型新連載ですか?ってくらいもりもりの厨二展開&人によったらR18レベルの血みどろアクション&尊すぎて泣けてくる女の子同士の友情エトセトラエトセトラ…
すべての要素がぎゅうぎゅうにつめっこまれたすさまじい映画です!!!
観終わったあとは脳が糖分を欲します!!ほんとに疲れるので体力に余裕のある時に観るのがおすすめです。
つべこべ言わずにシネマートに行ってくれ!!!!!!!!!
あ、でも子供と犬が残酷な目に合うシーンがあるので苦手な方にはおすすめしないです…
鑑賞日 2018/11/04
観賞場所 シネマート新宿